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カナダ、アメリカに追随せず

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カナダは7日、テルアビブの大使館をエルサレムに移転しないと明らかにしました。

www.timesofisrael.com

これは中国を訪れているジャスティン・トルドー首相が明らかにしたもので、クリスチア・フリーランド外務大臣も「エルサレムの領有権についてはパレスチナイスラエル紛争の合意の一環としてのみ解決される」というカナダの長年の立場を再確認しました。

“We are strongly committed to the goal of a comprehensive, just and lasting peace in the Middle East, including the creation of a Palestinian state living side-by-side in peace and security with Israel,” she said.

イスラエルと平和的かつ安定的にパレスチナ人国家の創設を含む、包括的、公正、そして持続的な中東の和平に我が国はコミットしてゆく」とフリーランド外務大臣は述べた。

トランプ大統領によるエルサレムの首都承認と米大使館の移転が各国から批判を受けているのはすでに報じられている通りです。本ブログでもすでに何度も触れています。

www.huffingtonpost.jp

www.afpbb.com

一方、ネタニャフ首相は、エルサレムを首都と承認する意図の国家とすでに接触を図っているといい、また複数の国家がエルサレムへの大使館移転を検討しているそうです。

yyz095.hatenablog.com

However, speaking at a Foreign Ministry diplomatic conference on Thursday, Prime Minister Benjamin Netanyahu said he was in contact with other countries that want to recognize Jerusalem as Israel’s capital and move their embassies there.

“We are holding contacts with other countries who will also recognize Jerusalem as Israel’s capital. I have no doubt than when the US Embassy will move there, and even before that, many embassies will relocate to Jerusalem. It’s about time,” he said.

Israeli officials said Thursday that both the Czech Republic and the Philippines were eager to move their embassies from Tel Aviv to Jerusalem. The officials spoke on the condition of anonymity.

The officials said they expect Czech President Milos Zeman to recognize the city as Israel’s capital in an interview slated for later Thursday.

しかし、木曜日の外務省外交カンファレンスにおいて、ネタニャフ首相はエルサレムイスラエルの首都と承認し、大使館を移転しようと検討している国家と接触を図っていると述べた。

エルサレムイスラエルの首都と認める国家と接触を保っている。アメリカ大使館が移転した時に、あるいはその前にでも、たくさんの大使館がエルサレムに移転する。時期がきたのだ。」と首相は述べた。

イスラエル政府高官は木曜日、チェコ共和国とフィリピンがテルアビブからエルサレムに大使館を移転する意図を有していると述べた。高官は匿名を条件に語った。

高官は、木曜日に予定されているインタビューでチェコ共和国のミロス・ゼマン大統領がエルサレムイスラエルの首都と認めるだろうと語った。

 

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トルドー首相の外交政策は、前任のスティーヴン・ハーパー首相(保守党)よりも親米色が薄いとされています。

今回の件でも、トルドー首相自らがきっぱりと「カナダ大使館はテルアビブから動かさない」と述べています。

カナダがアメリカの政策に「NO」ということは珍しいことではありません。

レスター・B・ピアソン首相は1965年にアメリカのベトナム空爆を批判するスピーチを行い、当時のリンド・ジョンソン大統領に胸倉をつかまれたとされています。

www.cbc.ca

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ピアソン首相です。

また、2003年、カナダはイラク戦争にも国連決議の不在や根拠の不足を理由に不参戦の方針をつらぬきました(当時はジャン・クレティエン首相)。

この時のカナダ国会での決議の様子を録画した映像は、首都オタワの戦争博物館で見ることができます。筆者も実際に戦争博物館でこの映像を閲覧しましたが、アメリカに「NO」を突き付けるシーンを、よりによってカナダ国会から数キロと離れていない博物館で堂々と流していることに非常に驚きました。

こうしたカナダの対米政策に、日本が見習うべきところは非常に多いと思います。

しかし、今回のイスラエルの件で、ここまでハッキリとアメリカに「NO」を突き付けたトルドー首相以下、カナダ政府の政策は筆者は疑問に思います。

イスラエルは中東で数少ない民主主義国家であり、軍事的にも中東では強いプレゼンスを誇ります。

イスラエル軍は建国以来、4度も中東諸国と戦いました(第一次~第四次中東戦争)。

またイランの核施設を空爆し、同国の核開発を阻止したこともあります(オペラ作戦)。

イスラエルの対外情報機関、モサドは第二次大戦の裁判から逃れたナチスドイツの高官を捕獲し、自国で裁判を下しています(アドルフ・アイヒマン)。

ミュンヘン・オリンピックでパレスチナ人テロ組織(黒い九月)に自国選手団を殺害された時も、報復としてテロ組織の幹部を暗殺しています(映画『ミュンヘン』が詳しく描いています)。

何よりも、自国領土に向けてロケット弾を発射したり、堂々とテロ攻撃をしかけてくる民族と隣り合わせでありながら、イスラエルは自国の独立と安全を守っています。

イスラエルこそ、日本が見習うべき国家だと筆者は考えます。

イスラエルパレスチナレバノン、ヨルダン、シリア、イランといった敵対的国家に囲まれています。

日本も中国、北朝鮮、ロシアという脅威にさらされています。イスラエルの様に積極的に攻撃を仕掛けるべきではありませんが、対外政策としてはイスラエルの戦術・戦略に見習うところは多いです。

イスラエルと良好な関係を築くことで、我が国が得られるものは非常に多いです。

カナダはもう少し慎重な政策をとるべきだったのではないでしょうか。

そして日本は、本件に関してはイスラエル寄りの政策をとるべきと筆者は考えます。

 

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それにしても、ネタニャフ首相の強気の姿勢は何なのでしょうか。

チェコ、フィリピン、ハンガリーがアメリカと同様の政策をとる見込みがあるとはいえ、首相本人の口から「エルサレムを首都と認める国々と接触を図っている」と述べるほど、水面下でイスラエルは支持を得ているのでしょうか。

しばらくはネタニャフ首相から目が離せません。